若年性関節リウマチ

若年性関節リウマチは様々な症状を示すことがあるために大人の関節リウマチとは区別されています。小児が患者である場合では次の点について大人の関節リウマチとは異なります。若年性関節リウマチと大人の関節リウマチの違いについて紹介したいと思います。

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小児に使用できる薬が限られている為、リウマチの活動性を抑えるのが困難になります。若年性関節リウマチは全身性の炎症のため、いろいろな成長障害が起こります。 身長について言えば、リウマチの活動性が続いている期間が長いほど標準と比べて身長が低くなっています。 特にステロイドには身長の伸びを抑える作用があるため、ステロイドを使用すると低身長の傾向が著しくなります。 また関節運動が行ないづらく、骨の成長に障害を及ぼすことがあります。  このように小児は成長の過程にあるため、慢性の病気が起こると成長が障害されてしまいます。小児期では痛みを伴うリハビリテーションなどには協力してもらえず、運動療法が難しくなります。 遊びの中に組み込んで、楽しくできる工夫が必要になります。

このほか、学校生活との両立や、進学・就職といった問題にも向き合っていかなくてはいけません。長い目で見た治療プログラムに沿っての生活が必要ですが、病気があっても、自分なりに納得して人生を前向きに生きられるよう、周囲がサポートしていくことも大切です。同じ病気の子どもを持つ親の方々の会(「あすなろ会」があります)に参加して、情報交換するのも、子どもを支える上での励みになると思います。

リウマチとは

多くの方が「リウマチ」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。しかし若い方の中には「お年寄りがかかる神経痛」と考えているかたもいるようで、リウマチという病気をきちんと理解されていないのが実状のようです。たしかに原因がわからなかったために体中の関節や、関節周囲の骨、筋肉などが痛んだり機能に障害などが起こる病気をすべて漠然とリウマチと呼ばれてきました。

リウマチは正しくはリウマチ性疾患と言います。リウマチ性疾患には、「関節リウマチ」を筆頭に、「全身性エリテマトーデス」「変形性関節症」「痛風」など、様々な病気が含まれています。リウマチ性疾患の症状には共通して関節や関節周囲の痛みがありますが、痛みを起こす原因は病気によって様々であることがわかってきています。現在わかっている原因としては免疫の異常、細菌やウィルス感染、代謝の異常、外傷や加齢、ストレスなどの心因性などが挙げられます。関節リウマチにおいては、血液検査の結果により、リウマトイド因子と呼ばれる血液中から異常なタンパク質が発見され、免疫の異常が原因であると考えられるようになりました。

リウマチの語源は実はギリシア語の「リューマ(流れ)」です。脳から悪い液が流れ出し、関節にたまり関節の痛みが起こると定義づけされていたようです。「リウマチ」という全身にかかわる病いは人類の歴史とともに古くから存在し、今もわたしたちを悩ませているのですね。当サイトではリウマチの原因と症状。特に関節リウマチについて紹介していこうと思います。

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