非ステロイド抗炎症薬について

非ステロイド抗炎症薬は、関節リウマチの治療でよく使用される薬です。非ステロイド抗炎症薬は炎症を抑えると同時に解熱や鎮痛の作用などがあり、他の関節痛や筋肉痛の痛みに伴う病気の治療などに使われる事がおおいです。

薬を服用してからほぼ1から2時間後というスピードで効果があらわれ、同時に炎症を抑える効果もみられます。

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そのため、初期の関節リウマチや、軽度の関節リウマチ患者には、非ステロイド抗炎症薬を使って痛みが抑えられ、この薬だけで炎症が治まる場合もあります。しかしそのとき起こっている炎症を抑えるには効果がありますが、炎症の進行や広がりを阻止したり、関節の破壊を止める作用はありません。あくまでも、炎症による痛みを抑えるための薬なのです。そのため実際の治療では、抗リウマチ薬と併用して使うことが多くなっています。

非ステロイド抗炎症薬は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、腎臓機能障害など、重い副作用を起こす頻度が高いことがわかっています。そのため、副作用をできるだけ少なくするために、非ステロイド抗炎症薬は2剤を併用したり、1剤だけでも長期にわたって使い続けるのはよくないとされています。また、無症状のまま経過する副作用もあるため、定期的な血液検査、尿・便の検査を受けることが大切です。

非ステロイド抗炎症薬には、内服薬の他に座薬、塗り薬、貼り薬という外用薬もあります。これらの外用薬は、副作用の心配も少なく、患者さんが痛みの程度に応じて自分で使えるので便利です。

リウマチとは

多くの方が「リウマチ」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。しかし若い方の中には「お年寄りがかかる神経痛」と考えているかたもいるようで、リウマチという病気をきちんと理解されていないのが実状のようです。たしかに原因がわからなかったために体中の関節や、関節周囲の骨、筋肉などが痛んだり機能に障害などが起こる病気をすべて漠然とリウマチと呼ばれてきました。

リウマチは正しくはリウマチ性疾患と言います。リウマチ性疾患には、「関節リウマチ」を筆頭に、「全身性エリテマトーデス」「変形性関節症」「痛風」など、様々な病気が含まれています。リウマチ性疾患の症状には共通して関節や関節周囲の痛みがありますが、痛みを起こす原因は病気によって様々であることがわかってきています。現在わかっている原因としては免疫の異常、細菌やウィルス感染、代謝の異常、外傷や加齢、ストレスなどの心因性などが挙げられます。関節リウマチにおいては、血液検査の結果により、リウマトイド因子と呼ばれる血液中から異常なタンパク質が発見され、免疫の異常が原因であると考えられるようになりました。

リウマチの語源は実はギリシア語の「リューマ(流れ)」です。脳から悪い液が流れ出し、関節にたまり関節の痛みが起こると定義づけされていたようです。「リウマチ」という全身にかかわる病いは人類の歴史とともに古くから存在し、今もわたしたちを悩ませているのですね。当サイトではリウマチの原因と症状。特に関節リウマチについて紹介していこうと思います。

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