リウマチに対する温泉の効果

関節痛やリウマチ、その他にもいろいろな症状に効能があるいわれている温泉。秋から冬へと季節が流れ寒さがましてくると、温泉に行きたくなりますね。露天風呂につかって、季節の移ろいを感じたり日頃のいやなことを忘れて心も体もリフレッシュできるひと時ですね。体の調子を整えるために行く人、心のリフレッシュのために行く人、温泉へ向かう目的は人それぞれです。ここでは具体的に温泉がどのような効果があるのかを紹介したいと思います

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関節リウマチに対する効果としては、以下の項目があります。

●温熱作用により、鎮痛効果が期待できる

●水中での浮力の働きにより下肢にかかる体重が減少し、下肢の関節への負担と痛みが軽減される

●水の抵抗を利用した筋力増強

●泉質により血管が拡張され、血流改善や代謝改善が期待できる→痛みの軽減につながる

●温度、圧力、浸透圧、成分などの総合的な刺激により、自律神経の調整が行なわれる但し、効果を挙げるためには患者さん本人の体調(適応、禁忌)、泉質、温度、入水時間、入浴時間帯など様々な条件が必要ですので、お医者さんとよく相談してください。

以上のような効果から、温泉療法はリハビリテーションの一つとして行なわれます。これは薬物療法や手術療法と同じように、リウマチ自体を治せるわけではなく、対症療法の一つなのです。

関節リウマチの治療は、土台となる基礎的療法と、薬物療法、手術療法、そしてリハビリテーションがバランスよく行なわれることが大切です。

リウマチとは

多くの方が「リウマチ」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。しかし若い方の中には「お年寄りがかかる神経痛」と考えているかたもいるようで、リウマチという病気をきちんと理解されていないのが実状のようです。たしかに原因がわからなかったために体中の関節や、関節周囲の骨、筋肉などが痛んだり機能に障害などが起こる病気をすべて漠然とリウマチと呼ばれてきました。

リウマチは正しくはリウマチ性疾患と言います。リウマチ性疾患には、「関節リウマチ」を筆頭に、「全身性エリテマトーデス」「変形性関節症」「痛風」など、様々な病気が含まれています。リウマチ性疾患の症状には共通して関節や関節周囲の痛みがありますが、痛みを起こす原因は病気によって様々であることがわかってきています。現在わかっている原因としては免疫の異常、細菌やウィルス感染、代謝の異常、外傷や加齢、ストレスなどの心因性などが挙げられます。関節リウマチにおいては、血液検査の結果により、リウマトイド因子と呼ばれる血液中から異常なタンパク質が発見され、免疫の異常が原因であると考えられるようになりました。

リウマチの語源は実はギリシア語の「リューマ(流れ)」です。脳から悪い液が流れ出し、関節にたまり関節の痛みが起こると定義づけされていたようです。「リウマチ」という全身にかかわる病いは人類の歴史とともに古くから存在し、今もわたしたちを悩ませているのですね。当サイトではリウマチの原因と症状。特に関節リウマチについて紹介していこうと思います。

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